東京海上日動火災・ダイモン社・英国ビーズリー社 月面探査ミッションを支える「月保険」を開発
2022年4月21日、東京海上日動火災【名称:東京海上日動火災保険株式会社 取締役社長:広瀬伸一】は、月面探査ミッションを支える「月保険」(「月保険」は同社で使用している略称であり、保険の開発にあたっては「人工衛星保険」を活用) を、国際宇宙保険市場の主要プレーヤーである英国 Beazley PLC (CEO: Adrian Cox、以下「Beazley 社」と共同で開発したことを発表した。
宇宙産業において将来の成長市場と期待されている月面開発の分野では、官民連携による月面探査・開発の計画が進んでいる。
2022 年中に、世界で初めて民間企業による月面探査が計画されており、日本の宇宙事業者も参画を予定している。一方で、月面探査は未知のリスクと対峙するミッションであり、これまで専用の保険は存在していない。同社は、民間企業による月面探査という新たな挑戦を支援するため、宇宙保険のノウハウを活用し、このたび月面探査専用の保険「月保険」が開発された。
保険の概要は下記のとおり。
■保険の対象:月面探査ローバーによる月面探査ミッション
■補償の概要:月面探査ローバーの故障や通信トラブルにより、予定していた月面探査のミッションを達成できない場合に月面までの輸送費用や月面探査ローバーの製造費用等を補償 (事業者のニーズに合わせてオーダーメイドで商品設計を行う)
同社は本保険を、世界初の民間企業による月面探査を目指す株式会社ダイモンの月面探査ミッション「Project YAOKI」に提供する。なお、ダイモン社は、同社と2021 年にパートナーシップ契約を締結し、Beazley社を含めた 3 社で月面探査ミッションに関する共同研究を進め、今回の商品開発を実施した。
https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/company/release/pdf/220421_01.pdf(同社プレスリリースURL)