東京海上日動 保険の引き受け時に「ESGスコア」を活用する方向で実証実験を開始
2021年11月8日、東京海上日動【名称:東京海上日動火災保険株式会社 取締役社長:広瀬伸一】は、トーマツ【名称:有限責任監査法人トーマツ 包括代表:國井泰成】と連携し、ESGスコアの保険引受業務への活用に向けた実証実験を、会社役員賠償責任保険(D&O保険)を対象に実施することを発表した。
ESG スコアは環境・社会・ガバナンスの3つの分野の取組みを評価しているもの。
G(ガバナンス)では企業の取締役会の独立性や多様性、S(社会)では労働安全衛生やサプライチェーンマネジメント、E(環境)では気候変動対応、有害廃棄物の管理状況等について、企業が開示している情報を基にスコアリングしている。
実証実験では、AI を活用し、財務情報、過去に発生した株主代表訴訟や企業不正事件といった従来からのリスク評価項目に「ESG スコア(非財務情報)」を加え分析する。実験完了は11月中の予定。
今後、同社では実証実験の結果を踏まえ、企業の ESG スコア(非財務情報)と財務情報をもとに、AI を活用した D&O 保険のリスク評価モデルを開発し、22 年度にも D&O 保険の引受(保険料の割引制度等)への活用を検討していく。