アクチュアリー業務の外部委託

保険会社におけるアクチュアリーは、保険料率算定だけでなく、決算で積み立てる責任準備金および配当準備金の計算、決算の利源分析、募集手数料率の策定などに関与し、その他予定事業費の計算、資産運用ポートフォリオの作成、リスク管理等の部門において、数学の知識を用いて業務をサポートしています。

少額短期保険会社では、アクチュアリーを保険計理人として選定することが義務付けられ、共済事業を行う事業協同組合（共済協同組合）においても所定の基準によりアクチュアリーを保険計理人として選定することが必要とされています。

このように保険・共済事業においては、アクチュアリーによるサポートが必要ですが、日本において業務経験を有するアクチュアリーの絶対数が少ないこともあり、小規模の保険・共済の事業者が専任で雇用するのは難しいため、コンサルティング会社や専門業者を通じて、外部アクチュアリーに業務を委託するのが一般的です。