損保ジャパン日本興亜 「滋賀のけんみん自転車保険」販売へ
5月23日、損保ジャパン日本興亜【名称:損害保険ジャパン日本興亜株式会社 社長:西澤敬二】は、6月1日(保険始期は8月1日)より「滋賀のけんみん自転車保険」の販売を開始することを発表した。 滋賀県で、2016年2月19日に「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」が可決され(2月26日施行)、滋賀県交通安全協会が自転車の安全利用の実現に向けて、自転車会員制度を発足する。同協会では、自転車会員向けに、自転車事故の被害者救済と万が一加害者になった場合の経済的負担軽減を目的とした「自転車保険制度」を創設し、損保ジャパン日本興亜がこの自転車保険の引受保険会社になる。 補償内容は、 ①賠償責任補償 所定の事故により他人にケガをさせたり、財物を壊した場合にかかる法律上の賠償責任に対する補償 ②傷害補償 所定の自転車事故により被保険者(自転車会員の人)が死亡した場合、後遺障害が生じた場合や入院した場合の補償 となっている。 10月1日からは自転車利用者への自転車保険の加入が義務となる。滋賀のけんみん自転車保険は、滋賀県交通安全協会のホームページを通じてインターネット上で申し込めるほか、「自転車会員入会のご案内」に記載されている申込書(加入依頼書)でも申し込むことができる。
http://www.sjnk.co.jp/~/media/SJNK/files/news/2016/20160523_2.pdf#search=’%E6%BB%8B%E8%B3%80%E3%81%AE%E3%81%91%E3%82%93%E3%81%BF%E3%82%93%E8%87%AA%E8%BB%A2%E8%BB%8A%E4%BF%9D%E9%99%BA’
近年、自転車利用者が加害者となった交通事故で高額賠償を請求されるケースが全国的に増えていることから、各地で「自転車保険」の加入を条例で義務化する動きが広がっている。 全国で初めて利用者に対する損害賠償責任保険への加入を義務化した(2015年10月に条例が施行)のは兵庫県で、同県の自転車保険制度も損保ジャパン日本興亜が引受保険会社となっている。 「ひょうごのけんみん自転車保険制度」は、「賠償事故」の補償と「傷害事故」の補償を行う補償内容で、 ①賠償事故の補償(家族全員が対象)のみを行う「プランA」、 ②賠償事故の補償(家族全員が対象)と加入者本人(被保険者)のみの傷害補償を行う「プランB」、 ③賠償事故、傷害補償ともに家族全員が対象となる「プランC」 の3つのプランがある。 賠償事故に対する補償は、日本国内で被保険者が所定の自転車事故(自転車の所有、使用または管理に起因した事故)により他人に ケガを負わせた場合や他人の財物を壊したことで法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われる。 また、傷害事故に対する補償は、所定の自転車事故(自転車に乗っている際の急激かつ偶然な外来の事故、他人が運行中の自転車との衝突・接触事故)により被保険者がケガを負った場合に保険金が支払われる。 なお、傷害事故については「業務」で自転車を使用中に発生した傷害事故についても補償される。 賠償事故に対する補償額はプランに関係なく1億円となっており、自己負担額(免責金額)はない。また、示談交渉のサービスがついている。傷害事故に対する補償額は入院保険金が日額2,000円、死亡・後遺障害保険金が1000万円(本人の場合、家族の場合は750万円)となっている。 保険料(損害保険料のほか、自転車年会費・制度運営費を含む)は、年払い方式で、1,000円からとなっている(プランA 年間掛金:1,000円 プランB 年間掛金:2,000円 プランC 年間掛金:3,000円)。自転車特別会員になると30円割引になる。